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キャラクターシート創りと平行して原画作業も進んでいた。
3Dの関係上(艦橋内は全て3D)、3D打出しを待っての作業であったため、、初めの2、3ヶ月は原画作業が遅れ気味となっていた。
最初、西崎さんに「総作監は大変だから、作監を3人つける」と言われ、私は作業が2重、3重になることを嫌い、一人で頑張ることで解決すると思い「私はひとりでも大丈夫です。」と言った話は以前にもしたのだが、事態がそのように動いていくことになってしまう。


総作画監督の仕事も動き始めて来た頃、全体的な作画の上りの悪さに不安を感じていたのか、焦りがあったのか、突然「作画監督の原画はそのまま動画に出せ!」と言い出した。
(作画監督も原画を担当していたので。)
驚いたのは、その場にいたスタッフで、単に数十カットなのだが、不安なスタッフはそのカットが動画出しされるまでの時間に「湖川さんお願い!出す前に手を入れて!」の声。
出来るものはチェックを終わらせた。
しかし、1日、2日程度でのチェック量は知れたものだった。
(後々、直しを入れてあります。念の為。)


その後、現場が多少なりとも流れが出来てきた矢先に、次の発言。
「作画監督にチェックでまわっていく時間が無駄だ!直接、総作画監督にまわせ!」と。
それ以降、私が総作画監督と作画監督の兼任作業となった。
「宇宙戦艦ヤマト復活篇」は、A.B.C.D.Eパートに仕分けをされていた。
私はこの発言をAパートのみのことと捉えていたのだが、誰の意見もなく、私はその形で耽々と仕事をこなしていた為、Aパートオンリーではなく、最後までこの形が続くことになった。
作画監督は担当原画を上げる作業のみとなる。

「ヤマト」の場合だからなのか、エンディングタイトルがそれ程正確なものにはなっていないのは、こう言った原因と思える。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」でも、私はエンディングタイトルを見て初めて知ったことがある。
私の補佐で作画監督として数名、名を連ねていたからだ。
作画打ち合わせでも紹介もされていない事実と、作画監督の修正の入った原画も見たことのない事実。
ともあれ、「ヤマト」の現場は我の外で動いていた気がするし、私は第三艦橋にしがみついていただけかも知れない。


良し悪しは別として、当初、私が考えていた状況になった。
なってしまったと言った方が現実だろうか。

アマールの女王イリヤの話もしておこう。
第一稿ラフデザインのままにOKとなり、作業が進んでいたイリヤとパスカルだが、例によって「イリヤはイラン人で、参考の写真もある」とネット上にあるイラン人の写真を渡された。
またか…と思いながらも、それを元にデザインを終え、イリヤ、パスカル共にOKを貰い、私のこだわりから色チェックまでして、色相修正もしていた。

しばらくして、色チェックの時「このキャラは、まだ見てないのに、何故色がついてるんだ!」と西崎さん。
「いえいえ、西崎さんのOK出てないものは、色を入れません」と制作。
「今のイランの女王にしろ!」と。
当然だが、イランに王制はなく、はるか昔の資料を紐解くことになり、結局、デザインからやり直すことになってしまった。
冠にドレス等、過去のデザインのままとはいかないので、私風にアレンジをした。
顔は、再デザインとは言われてもいないので、それ等に合うよう、私の勝手な顔を添えておいた。

ところが、チェックを受けた時、「その顔がいいな」と。
また、今までの作業が全て無駄になった。
再度、デザインをし直し、色も最終的に私が修正したものにOKが出た(イリヤに関しては3度目のOKである)。
現在のイリヤ女王である。

それでも総作画監督作業は続いていく。


小林、その他のキャラクターの変化は、おそまきながらの報告書9に描きましょう。

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コメント

Re: ガンダム親父様

コメントありがとう!

日本のデジタルはまだ、これからとも思っています。
つまり、3Dであっても基本はアニメーションだからです。
その面白さを感じるプロが数人存在するだけで作品は、はるかに進歩すると考えます。

No title

湖川様

コメントを拝見するのが遅くなりました。

そうですか、パース処理されていたのですか。
今後DVD等の展開がありましたら確認してみます。
(決して粗探しの意味ではありません)

デジタル処理も少し大袈裟に出来るようになると
もう少し印象が変わるのかもしれませんし
そういった意味ではまだまだ色々な可能性を秘めているともいえますね。

Re: 白蘭花様

コメントありがとう!

第一艦橋とメカ全般が3Dとの話でしたので、キャラクターに多少リアリティを持たせたものです。
3Dに勝てるものではありませんけどね、型はね。

私はそれ程貧弱ではありませんが、ご心配ありがとう!

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Re: 小林誠様

コメントありがとう!

日時は未定ですが、こちらこそよろしく!

Re: mots(もっつ)様

コメントありがとう!

色々と観ていただいているのですね。
ありがとうございます。

Re: まるひょう様

コメントありがとう!

西崎さんはプロデューサーとしては大いに認めるところのある人です。
今回は諸事情からプロデューサー、監督、制作総括を彼がやることになり、本来ぶつかり合う3者の立場がひとつになった弊害とも言えるでしょう。

Re: リキヤ様

コメントありがとう!

メイキングも含め、現場の状況を語るとしたらキリがないと言えます。
それでも戦いは戦いですからね。

Re: miyako様

コメントありがとう!

二部の話も、私に分かるところではありませんが、もし、創られるとして私に依頼があれば、今回の作品のやり残しも含め、力を入れたいと思っています。

Re: S条様

コメントありがとう!

私はプロとして仕事を全うしようとしただけと思ってますし、他にも、もっと傷付いたスタッフも何人かいましたのでね。
私が弱気になると崩壊する感もよぎりましたので。

Re: ガンダム親父様

コメントありがとう!

組織のリーダーが優れれば、必ず良い結果が出ます。
ものを動かす為の忍耐力は別の当たり前の話です。
その代わり、リーダーが悪心の組織であった場合、いくら純粋な正義感を持つ新人がいたとしても、将来的にそれを保つことは不可能です。
したがって、良きリーダーに巡り会えぬ者は不幸となります。
人間でありながら、理解する、される難しさは一生涯なのでしょう。

第一艦橋パネルの件、「さらば宇宙戦艦ヤマト」では、勿論全て手描きですし、レイアウトの段階でわざとパースをきつく描いてました。
今回のものはデジタル処理でパースを付けるとの話でしたので、作画は正面(パースなし)の画を描くに留まっています。
クルーの見た目が多い為、デジタル処理をしていたとしても、ゆるいパース上になり、刺激的な画にならなかったと考えられます。
まだまだデジタルも考えるべき点、多しと思いますね。

Re: 真田信繁(幸村の本名様

コメントありがとう!

作画の作業分担は「おそまきながらの報告書・その8」に書いた通りで、現場作業が始まってまもなく、総作画監督と作画監督兼任が私になり、作画監督は実質上いなくなり、原画になった為、私以外は全員、原画ということです。
ただし、作画監督Tは美雪と真帆の作画監督と原画をしっかりやられてました。
古代のキャラ問題は「おそまきながらの報告書・その10」に語る予定です。

ラストについて、直接ではないので明らかではありませんが、どうも真帆のUPでいくとなったらしいのだが、最後の頃に電算室のクルーも足して欲しいと言われ描き足したカットがあります。
第三艦橋は崩壊していますので当然、真空状態(画としては重力存在してますがね)ということは…。

Re: 白蘭花様

コメントありがとう!

私もデジタル部門は結構、力を入れてくれたと思っています。
ヤマトの発進シーンは一時期、作画で創るという話が西崎さんから上がり、メカに強い人が見当らず、結局「湖川さん預けでいい?」と言われ、時間を見つけてやるしかないかと思っていた。
しかし、3Dで上って来た画像を見て西崎さんは満足されたらしく、それ以降作画の話は白紙となりました。

No title

こがわさん、
バンダイビジュアルで今度打ち合わせしたく。
連絡来てると思うんですけど。
相手にしてやってください。

はじめまして

はじめまして、mots(もっつ)ともうします。イデオンで湖川さんのお名前を知りファンになりザブングル・ダンバインをリアルタイムで見てましたが、火の鳥2772やさらば宇宙戦艦ヤマト、999TVなどお名前を知る以前から好きな作品でした。湖川さんの新しいものを盛り込んでいく絵が好きです。ヤマトでまたキャラデザされたのは一ファンとしてうれしかったです。これからもお体に気をつけて頑張ってください!(ミュージィ・マーベル・ラグ・キッチンなど湖川さんの描く女性は素敵です。)お邪魔いたしました。

しみじみと

こんばんは。
しみじみと、現場は修羅場だったんですね。
西崎さんに振り回されるって感じでしょうか。
でも、その要求に応えていったところはさすが!と思います。
西崎さんは思いつきが激しい方なのでしょうか?
次回が楽しみです!

こりゃスゴイですね

今回の復活篇はムック本等が出ておらず、メイキングがどうなっているのかわかりませんでしたので、面白いです。今までのヤマトシリーズのメイキングも断片的にしか伝わってきませんでしたので、ある程度はこんな感じなんだろ~なとは思ってましたが、今回、湖川さんや小林さんのブログを読ませて頂き、本当に大変だったなとわかりました(苦笑)
引き続き、楽しみにしております。

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お疲れ様です

なんか聞いてるだけで胃が痛くなりそうな現場だったんですね・・・

本当にご苦労様です。


湖川さんの粘り強さというか精神力にただ脱帽です。

でもその甲斐のあった完成画面にはなっていたと僕は思います。


僕はさらばはさらば、復活は復活の良さがそれぞれあって
そのどちらも好きです。

わたしのブログにて・・・

以前、やはり復活編の制作の関わった方のブログで
古代進は紆余曲折を経て宇田川キャラでいく事に
決定と書いてあったのを思いだしました。
という事は古代のキャラデザインも途中で変更が
あったと言う事でしょうか?
また作画作業における役割分担は、どうなって
いたのでしょう?

No title

湖川さま

自分の会社でもそうですが、どこにでも君主という人は居るもので
弊害は相当あるのですが、全体を導くという意味では必要な存在かとも思っています。

但し、作業の中身の詳細までは口出しせずに方向性とプレッシャーだけを与えるから成り立つ訳で、まさに思いつきで指示を出している印象ですね。

外から憶測で批判をするのはそれぐらいにしまして
今回のヤマトで一番気になった部分、それは第一艦橋の正面パネル上での通信相手の表現です。

さらばの時にはズォーダーとかの顔も斜めに作画されていたので、子供心に『こだわっているなー』と思え感動したのですが、確か今回はさらば以降のシリーズと同様、普通に表現されていたと思います。

今回は湖川さまが総作画監督をなされていたので、『さらば』風の表現を期待していたのでちょっとがっかりでした。

3D元年とも呼ばれている昨今、将来的にはヤマトの正面パネルも3Dとなっているとして2D表現を廃止したのか、それとも作画の制約で表現出来なかったのか、差し障りが無ければゆくゆくは触れて頂ければと思います。

真帆はラストでどうなった

またまた湖川さんに質問です。
映画のラストで、ヤマトの第3艦橋が半壊してしまいましたが
真帆を初め電算室のメンバーは、全員死亡したでしょうか?
それとも気絶してるだけ? 映画を見る限りどちらとも取れる
描写だったんで気になっています。
いったいどちらなんでしょう?


No title

技術的なことはわかりませんが、コンピューター画像とセルアニメーションの共演というとなんとなく違和感を覚えますが、
第一艦橋、最高な映像でしたねえ^^

なんというか、第一艦橋での発進プロセスを観させていただいただけですでに新生ヤマトの凄さというか感動でした^^


中西君は口を開けば~、という場面の真帆嬢といい、
大村さんの登場から古代艦長のスクリーンいっぱいなカッコよさ^^

しびれちゃいましたねえ^^

すみません、大変なご苦労を知らずにただ感激しっぱなしでしたーー、、

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